P65 東京都立図書館蔵
P65_1
(読み)
同 三 盆 糖 製 造 之圖
どうさんぼんとうせいぞうのず
搾(シホ)り多る汁 尓蛎 灰 を和し
しぼ りたるしるにかきはいをわし
天荒 釜 にて煎 じあく
てあらがまにてせんじあく
をとること数 回 尓し天
をとることすうかいにして
白 下 と奈る三 盆 ハ白 下 百 斤 を
しろしたとなるさんぼんはしろしたひゃっきんを
九 個の布 尓包 ミ船 尓入 て
きゅうこのぬのにつつみふねにいれて
重 石を可け荒 密 を志本゛ること
おもしをかけあらみつをしぼ ること
一 晝 夜翌 日 取 出してトキ板
いっちゅうやよくじつとりだしてときいた
尓て練(ネリ)り又 帒 尓入 て搾 る斯 する
にて ねり りまたふくろにいれてしぼるこうする
こと五回 尓して三 盆 糖 を得残 り多る
ことごかいにしてさんぼんとうをえのこりたる
荒密(アラミツ)尓て白 糖 三 十 斤 を得類
あらみつ にてはくとうさんじっきんをえる
残 の密 ハ二番 密 と云 て諸 方 へ出ス
のこりのみつはにばんみつといいてしょほうへだす
(大意)
略
(補足)
「同」、讃岐国。
「白糖三十斤を得類」、変体仮名「類(る)」はたまにでてきます。「得」のくずし字はよくでてきます。一斤は約600g。
「密」(みつ)は「蜜」が正しいのでしょうけど、まだ「蜜」になってないからかな?
赤札3枚、右から「白下を布尓包ム」、「ときだい」、「押舟」。
ときだいの上の三盆糖は白いので描くのが難しいはずですがお砂糖の雰囲気がでているのが上手。その上の職人さんの半纏の背中の屋号は「ロ」の中に「ヒ」を入れて「ヒロ」を意匠化したようで、これは絵師「広重」でしょう。他の半纏にもいろいろ図案化されています。
桶や重石をしばっている縄のかけ方が同じで、紐でしばったり布でくるんだりする方法は非常に多様で発達していました。桶は生活の中で、また醤油・味噌・酒などでも、なくてはならない製品ですが、桶の製造に関しては「大日本物産図会」では扱ってなかったようにおもいます。
詞書きの一、二行目の斜め線は虫食いの跡。


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