2026年8月30日日曜日

大日本物産圖會その70

P70 東京都立図書館蔵 

P70_1

(読み)

丹 後 國 鰤(ブリ)追 網 之圖

たんごのくに  ぶり おいあみのず


鰤(ブリ)ハ丹 後 國 与謝(ヨサ)の入 海 に

  ぶり はたんごのくに   よさ のいりうみに


とるものを上  品(ヒン)と須魚 つ年

とるものをじょう  ひん とすうおつね 


尓此(コゝ)尓あそび長  ずるに及(オヨン)で

に  ここ にあそびちょうずるに  およん で


出んとする時 をう可ゞひ追(オヒ)

でんとするときをうかがい  おい


網(アミ)を以 て捕(ト)る網 ハうミの

  あみ をもって  と るあみはうみの


入 口 尓者り数 十 艘 ふ年を

いりぐちにはりすうじっそうふねを


奈らべ舳(フナバタ)をたゝき魚 をおひ

ならべ  ふなばた をたたきうおをおい


いれ尚 魚 のもれざる多め三

いれなおうおのもれざるためみ


重尓あミを可け轆轤(ロクロ)にて

えにあみをかけ   ろくろ にて


ひ起阿けるなり

ひきあげるなり

(大意)

(補足)

「丹後」、『京都府の北部に相当』。現在のこのあたり。

 遠近で轆轤をまわす様子を描く、これも広重の遠近画法の一種でしょう。近接の漁師たちの表情がことなっていて、力の入れ具合がわかるというもの、こちらもう〜んとうなってしまう。網の一方では遠くの浜で轆轤をまわす全体の様子が見えます。

 旭日旗のようなおひさまは朝日か夕日か、まぁ漁のならいで朝日でしょうね。

 鯨漁やこのような大規模な漁では必ず采配を振るう漁師がいて細かな指示を与えていました。

 浜の漁師たちを題材にした絵描きさんはたくさんいましたが、この一枚もいいなぁ。

 

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