2026年8月24日月曜日

大日本物産圖會その64

P64 東京都立図書館蔵

P64_1

(読み)

讃岐  國 白 糖 製 造 ノ図

さぬきのくにはくとうせいぞうのず


夫甘蔗(カンシヤ)を培 養 する地ハ伊勢

それ  かんしゃ をばいようするちはいせ


尾張 駿 河紀伊阿波土佐

おわりするがきいあわとさ


肥前 讃岐 薩 摩ホ 也 就中

ひぜんさぬきさつまなどなりなかんずく


さぬきの白 薩 摩の黒 糖

さぬきのしろさつまのこくとう


ハ國 中  第 一 と須甘 蔗 ハ

はくにじゅうだいいちとすかんしょは


蜀 黍 尓似天その長サ

とうきびににてそのながさ


一 丈  余  あり立 冬 乃ころ

いちじょうあまりありりっとうのころ


種蔗  をふせて春 日移植  シ

しゅしょをふせてはるひいしょくし


冬 至尓折 採り牛 尓引 せて

とうじにおりとりうしにひかせて


石 車  尓て搾(シボ)る甘 蔗 二百  五十

いしぐるまにて  しぼ るかんしょにひゃくごじゅう


目一 日 搾 るを二 人の業 と須

めいちにちしぼるをふたりのなりとす

(大意)

(補足)

「讃岐国」、『さぬき 【讃岐】① 旧国名の一。香川県全域を占める。讃州(さんしゆう)』。うどんでご存知。

「甘蔗」、『かんしゃ【甘蔗】サトウキビの漢名。かんしょ』

「蔗」、『しょ 【蔗】〔「ショ」の音は慣用〕サトウキビ。ショ「蔗糖」「甘蔗」』。

「蜀黍」、『もろこし【〈蜀黍〉 ・〈唐黍〉 】① イネ科の一年草。アフリカ原産。食用・飼料とするため,温帯・熱帯地方で広く栽培される。形状はトウモロコシに似る。夏,茎頂に多数の小穂が円錐状につく。実を精白・製粉して食用とする。高粱(コーリヤン)は本種の一品種。タカキビ。トウキビ。② トウモロコシの別名。トウキビ。季秋』。

「目」、『㋐ 秤(はかり)で計った量。重さ。「―減り」㋑ 重さの単位。匁(もんめ)。「百―」』。『もんめ【匁】① 尺貫法の目方の単位。貫の千分の1。一匁は3.75グラム。目。』250目は約938g。

「大日本物産圖會」の画法のひとつである物産の生産過程をすべて一枚におさめてしまってます。右上では水や肥料を与え育てているところ。左上半分では手入れと茎の刈り取り。そして手前の石車でサトウキビを搾っています。搾り汁は薄水色で三個の石の上部からはじまって細い流れとなって左側に集まり小さな桶に集めているのがわかります。

 たくましい牛(からだの筋肉のつきようがほぼ濃淡だけで表現されていて見事)が鞭を手にする子どもに引っ張られて、牛の目と子どもがにらめっこ。

 サトウキビの生産地が四国・九州はうなずけるのですけど、伊勢・尾張・駿河・紀伊というのは、ほんとうなのでしょうか?う〜ん🤔・・・

 

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