2026年8月11日火曜日

大日本物産圖會その51

P51 国立国会図書館デジタルコレクション蔵 

P51_1

(読み)

紀伊 國 密柑 山 畑 之圖

きいのくにみかんやまばたのず


蜜柑(ミ可ん)ハ枝(ゑ多゛)尓刺(者リ)阿りて旧  五月

   みかん は  えだ  に  はり ありてきゅうごがつ


の頃(ころ)尓白 花 越開(ひら)き其 匂(尓本)ひ

の  ころ にしろはなを  ひら きその  にお い


甚(者奈者)多゛香(可ん)者゛しく九月 尓い多

  はなは だ   かん ば しくくがつにいた


里実(ミ)青(あ本)く冬(ふ由)尓いたり天

り  み   あお く  ふゆ にいたりて


生(せい)熟(じゆく)春紀伊の國 の産(さん)盤

  せい   じゅく すきいのくにの  さん は


其(その)気味(きミ)甘美(可んび)なること他(多)尓比(ひ)

  その    きみ    かんび なること  た に  ひ


類(るい)なし実(じつ)尓柑(可ん)中(ち う)の冠(く者ん)多

  るい なし  じつ い  かん   ちゅう の  かん  た


りといふべし各(可く)郡(ぐん)夥(おひ多ゞ)しく

りというべし  かく   ぐん   おびただ しく


産(さん)春゛といヘども有田郡(あり多ご本り)越第 一

  さん ず といえども    ありたごおり をだいいち


等(登う)と春此(この)郡 より輸出(ゆしゆつ)春ること

  とう とす  この ぐんより   ゆしゅつ すること


凡  百  五十  万 箱(者こ)尓至(い多)連りとぞ

およそひゃくごじゅうまん  ばこ に  いた れりとぞ

(大意)

(補足)

 わたしのBlogの一番の目的は変体仮名の読みにありますので、この画の詞書き(背景に蜜柑色の飾りを入れていておしゃれ)は願ってもない練習文章になっています。変体仮名がたくさん使われています。

「山畑」、『やまばた【山畑】山にある畑。山地につくった畑。』

「夥しく」、フリガナは「おひ多ゞ」とあって、「ひ」が確認できません。

 画は緑がいっぱい。その濃淡だけで奥行や山腹の起伏を表現していてうまいなぁ。昔も今も収穫は手作業、大変です💦

 

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