2026年8月26日水曜日

大日本物産圖會その66

P66 東京都立図書館蔵 

P66_1

(読み)

若 狭 國 鰈  を取 圖

わかさのくにかれいをとるず


若 狭越 前 敦 賀ホ(トウ)の漁人(ギヨジン)

わかさえちぜんつるが  とう の   ぎょじん


三 十 石 舩 尓十  二三 人 乗(ノリ)組

さんじっこくふねにじゅうにさんにん  のり くみ


船 の左右 に王可れ帆を横

ふねのさゆうにわかれほをよこ


尓可け其 力(チカラ)を可りて網 を

にかけその  ちから をかりてあみを


曳(ヒ)个り海 の深 サ四五十 尋

  ひ けりうみのふかさしごじっひろ


奈る処  尓アハ(うき)を水 上  尓う可べ

なるところに   うき をすいじょうにうかべ


岩(オモリ)を落 して網 を廣 め水(すヰ)

  おもり をおとしてあみをひろめ  すい


底(テイ)尓あそぶ鰈(カレイ)を捕(ト)る也

  てい にあそぶ  かれい を  と るなり


網 中 雑交(マジリ)多るもの蟹(カニ)

あみなか   まじり たるもの  かに


多 くして甚 大い奈り

おおくしてじんだいなり

(大意)

(補足)

「若狭國」、今の福井県の西部,若狭湾沿岸にあたる。若州(じやくしゆう)。

 今でいう底引き網での鰈漁です。漁や鳥を捕まえる網では絵師・彫師・摺師の腕の見せ所です。ここでは網が沈んでしまっていて網の両端を漁師たち五六人でひいているところなのでそれほどではないにしても、それらしく描いています。底引きなので重そう。

 鰈のほかに蟹や他の魚類もいて好漁場のよう。船の舷側は青竹がはってあるのでしょうか。帆は風をいっぱいにうけて全開、こうしないと漁師たちだけの力では底引きは引き上げられないのでしょうね。


 

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