2026年8月13日木曜日

大日本物産圖會その53

P53 国立国会図書館デジタルコレクション蔵 

P53_1

(読み)

淡 路 國 鯛 ブリ網 之圖

あわじのくにたいぶりあみのず


鯛 ハ海 中  巌石(ガンゼキ)多 き処  尓

たいはかいちゅう   がんせき おおきところに


集  り是 をとる尓不便 奈

あつまりこれをとるにふべんな


る由ゑ尓「ブリ」といふて長 サ

るゆえに ぶり というてながさ


三 百  二三 十  尋 計 り奈る縄 へ

さんびゃくにさんじゅうひろばかりなるなわへ


糸 尓てうす板 を付 水 中  を

いとにてうすいたをつけすいちゅうを


ひけバ木(コ)の葉(ハ)の散乱(サンラン)する

ひけば  こ の  は の   さんらん する


古登久奈る可゛由ゑ耳魚

ごとくなるが ゆえにさかな


おそハれて中  流  尓たゞよひ

おそわれてちゅうりゅうにただよい


「ブリ」の真 中 尓あつまる此 縄

 ぶり のまんなかにあつまるこのつな


を引 尓舟 七 艘 尓して乗 人 卅    一 人 也

をひきにふねななそうにしてのりびとさんじゅういちにんなり

(大意)

(補足)

「尋」、『ひろ【尋】〔広(ひろ)の意〕両手を左右に広げたときの,一方の指先から他方の指先までの距離。長さの単位として用い,縄・釣り糸・水深をはかるのに用いる。江戸時代には一尋は五尺(約1.5メートル)または六尺(約1.8メートル)であったが,明治以降は六尺とする』。

「古登久奈る可゛由ゑ耳」、変体仮名のオンパレード。これをすらすら読めれば超初心者から初心者となります。

「魚おそハれて中流尓」、文章の流れから「さそわれて」があてはまりそうです。しかし「さ」の変体仮名をしらべると、この形に近いものはありません。この形の変体仮名に近いのは「お」です。ですので「さかなおそれて」のまちがいのような気がします。

 一番手前の5人の漁師がのっている小船、艫(艉(とも))の舵まわりも細かく描き、また漁師たちが旗に合わせて、きっと大声の掛け声も、漕いでいる様子が力強い。漁場の海の青の濃淡がきれい。

 

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