P5 東京国立博物館蔵
(読み)
めんどふ故 只 能筆 ニて認 メ遣 ス五 時 尓出
めんどうゆえただのふでにてしたためつかわすいつつどきにしゅっ
立 春此 国 能風 とて先ツ飯 前 ニむ春びを
たつすこのくにのふうとてまずめしまえにむすびを
出し茶 を出春夫 より膳 を出しけりさて
だしちゃをだすそれよりぜんをだしけりさて
二 人能者 先 ヘ立 町 者川れ橋 ある所 まで
ふたりのものさきへたちまちはずれはしあるところまで
送(ヲク)ル所 能者 是 ハ何ン人 なるやと見物(フツ)春案
おく るところのものこれはなんびとなるやとけん ぶつ すあん
内 者 一 人荷物 を持 せる此 所 ハ麻布(アサヌノ)ヲ晒 ス所
ないものひとりにもつをもたせるこのところは あさぬも をさらすところ
なり夫 より一 里半 来 リて多武瀬村 アリ
なりそれよりいちりはんきたりてたぶせむらあり
染 物 屋多 し之(コレ)より岩 国 領 尓非 ス亦 羽の
そめものやおおし これ よりいわくにりょうにあらずまたうの
市 と云 村 を過キ爰 ニて休 ムヱソと云 魚 アリスバ
いちというむらをすぎここにてやすむえそというさかなありすば
シリ尓似て少 シ長 シさて夫 ヨリ国 木山 と云フ
しりににてすこしながしさてそれよりくにきやまという
(大意)
略
(補足)
「多武瀬村」、田布施村。現在の地図です。
「羽の市(鵜の市?)」「国木山」ともに地図では見つかりませんでした。
画を描く専用の筆を荷物から取り出すのが面倒とは!ずいぶんお世話になっているだろうに。
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