P16 東京国立博物館蔵
(読み)
又磯(イソ)邊大 石 アリ夫 より塩 濱 ヘ出て向
また いそ べおおいしありそれよりしおはまへでてむかう
尓寺 能如 き処 見ユ漁 夫尓問ヒ个連ハ戸
にてらのごときところみゆりょうふにといければと
永 と云フ処 磯 邊際(キワ)右衛門と云フ者 能宅(タク)
ながというところいそべ きわ えもんというものの たく
なりと是 ハ殿 様 お入りのある家 と云 爰 ハ毛
なりとこれはとのさまおいりのあるいえというここはもう
利家ノ分 地徳(トク)山 能領 地なり爰 より
りけのぶんち とく やまのりょうちなりここより
山 能腰しを廻 りて人 家一 村 ニ入 爰 ニて昼(チユウ)
やまのこしをめぐりてじんかいっそんにいりここにて ちゅう
食(ジキ)せんとて百 姓 の家 ニ入 我 等ハ徳 山 へ
じき せんとてひゃくしょうのいえにいりわれらはとくやまへ
通 ル者 なり茶 を一 者゜いもらゐ多しと云ヘバ
とおるものなりちゃをいっぱ いもらいたしといえば
床(ヱン)尓ゴザなとしきて茶 を出し希里傍(カタハ)ラ
えん にござなどしきてちゃをだしけり かたわ ら
ニ六ツ七 ツ能小童(コトモ)吾 を見て云フ様 あ能人 ハ
にむつななつの こども われをみていうさまあのひとは
(大意)
略
(補足)
「殿様お入りの」、「出入」かとおもったら「お入」のようです。
「徳山」、
「一者゜い」、濁点「゛」、半濁点「゜」の区別は意外と曖昧で、半濁点の音でも濁点を使って表記してあることが多いのですけど、ここははっきりとした◯です。
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