P17P18 国立国会図書館蔵
P17
(読み)
「口 可゛いふ
くちが いう
与い可ら
よいから
きゝづめで
ききづめで
口 可゛いつそ
くちが いっそ
すく
すく
奈川多
なった
志可し
しかし
於れ可ら
おれから
さきへ
さきへ
生 れ多
うまれた
可ら
から
しやれ
しゃれ
させ
させ
てハ
ては
まけハ
まけは
し奈い
しない
女 郎 「飛きやう奈
じょろう ひきょうな
志川
じっ
として
として
ゐ奈んし
いなんし
(大意)
口が言う、「宵から喋りっぱなしで、口が酸っぱくなった。しかし、口から先に生まれたのだから、洒落では負けるわけにいかぬ」。
女郎「意気地がないねぇ、じっとしていなんし」。
(補足)
「生れ多可ら」、「れ」は変体仮名「礼」としてもよさそう。
いつもながら、会話は頁ごとにすすめているので、前後がうまくつながりません。
口のニタリ顔が、酸っぱくなるまで喋りっぱなしのようにはみえない。
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