P5P6 国立国会図書館蔵
P5
(読み)
「善 多満しゐ可゛者い川て
ぜんたましいが はいって
ミろとい川多可゛
みろといったが
なる本ど
なるほど
きこへやし多
きこえやした
「京 傳 此 やうす
きょうでんこのようす
をふしき可゛る
をふしぎが る
これをミれバ
これをみれば
荘司(そうし)可゛
そうし が
く王ぎ うの
か ぎゅうの
つのゝ
つのの
うへ尓
うえに
く尓可゛
くにが
あると
あると
い川多も
いったも
まんさらの
まんざらの
万 八
まんぱち
でも
でも
あるまひ
あるまい
(大意)
「善魂が入ってみろと言ったが、なるほどよくわかりやした」
京伝この様子を不思議におもった。
「これを見れば、荘司が(寓話で)『かたつむりの角の上に国がある』と言ったのも
まんざら嘘っぱちでもあるまい」
(補足)
黄表紙では余白のあちこちに文章が散らばるので、読者は筋がつながるように選択して読みすすめますが、ここでは読みをまとめやすいようになるべく頁の順にしてますので、筋が切れ切れになってしまっていて申し訳ないことです。
「善魂」、「善」のくずし字がこれ一文字だけでできたら悩むこととおもいます。
「公」+「口」のような感じにくずしてるようにみえます。
0 件のコメント:
コメントを投稿