P13 国立国会図書館蔵
(読み)
「あらひこいも
あらいこいも
多゛し
だ し
ましやう可
ましょうか
「氣ハミふきやう个ん尓
きはみぶきょうげんに
きつ年の付 多やう奈
きつねのついたような
手つきをして
てつきをして
於ど連バ口 ハ
おどればくちは
こけ可゛心学(しん可く)を
こけが しんがく を
ならふやう尓
ならうように
ちや王んを多ゝひて者や春
ちゃわんをたたいてはやす
「何 可ら
なにから
くハふ可
くおうか
小娘 可゛
こむすめが
ごふく
ごふく
やへ
やへ
い川多
いった
やふ尓
ように
い川そ
いっそ
目うつり可゛
めうつりが
する
する
(大意)
「洗い鯉もだしましょうか。
氣は、壬生狂言をまねて狐の付いたような手つき身振りで踊り、
口は、愚かなものたちが心学を習うときのように、茶碗をたたいてはやしたてている。
「何から食おうか。小娘が呉服屋へ行ったときのように、ますます目移りがする。
(補足)
「氣ハミふきやう个ん尓」、「ハ」が「氣」とひとつになっていて読めません。そのあとも、読めても「壬生狂言」とはとんとわからず。
口の上唇を目のように描いている、このような人がいそうなきがしてちと不気味。
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