P5P6 国立国会図書館蔵
P6
(読み)
無二郎 可゛心
むじろうが こころ
可年てより
かねてより
多ゞし个れハ
ただしければ
与く於ちつきゐて
よくおちつきいて
ミ奈\/尓
みなみなに
げぢする
げちする
由へこの
ゆへこの
く尓
くに
よく
よく
於さまりて
おさまりて
於多や可也
おだやかなり
佐連ど
されど
うらむらくハ
うらむらくは
無二郎 とし和可
むじろうとしわか
个れハ者゛んとう
ければば んとう
かぶの気ハ奈尓可尓
かぶのきはなにかに
つけて於り\/
つけておりおり
きの可王る事 ありて
きのかわることありて
ふら\/とし多き尓
ふらふらとしたきに
なれども心 ハ志り
なれどもこころはしり
ぞい天よく
ぞいてよく
志あん志奈をし
しあんしなおし
か多くきを
かたくきを
い満しめて
いましめて
くらし个る
くらしける
(大意)
無二郎の心は常ひごろから真面目で大変に落ち着き、皆に指示するため、この国はよく治まって穏やかである。しかし残念なことには、無二郎は歳が若いこともあって、番頭株の気は何かにつけて、そのときそのときで気がかわることがあり、ふらふらとしたところがあるが、心は一歩下がって思案し調整して、しっかりと氣を戒めくらしている。
(補足)
「於多や可也」、「也」のくずし字は三画目の辶のようなところが残った感じ。
「佐連ど」、「御」ではなく「佐」でした。
それぞれの袖や肩に「き」「者奈」「め」「ミゝ」とあります。目は眉もあって、これはきっと髪の毛がわり。
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