2021年10月31日日曜日

桃山人夜話巻二 その34

P22後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

(読み)

父 といさ可ひし天親 越追ふとき爪 づき天石 尓天

ちゝ       於や 於   つま   いし

ちちといさかいしておやをおうときつまずきていしにて


膝 越うちや婦゛り曽れ与りし天人 面 て うとハ奈り

ひざ             尓んめん

ひざをうちやぶ りそれよりしてにんめんちょうとはなり


多ると楚゛俗  尓まゝくハふと云 難 病  奈り道 尓叶

     曽゛く       いふ奈んべ う  ミち 可奈

たるとぞ ぞ くにままくわうというなんびょうなりみちにかな


ハざるふるまひ春る時 ハい可奈る悪 病  を受 んも斗  可゛多し

         とき     あくべ う うけ  者可り

はざるふるまいするときはいかなるあくびょうをうけんもはかりが たし


(大意)

父と言い争いになって、親を追うときにつまずき、石に

膝を打ち付け怪我をしてしまった。そのために(その膝の傷が)人面疔になって

しまったということだ。俗に「ままくはう(飯をくおう)」という難病である。道に

はずれた振る舞いをするときは、どんな悪病を受けるかは予測しがいたいものなのだ。


(補足)

道からはずれたことをしてはいけませんよというお話なのですが、

もっと二口女の正体をいろいろかいてほしかった。

 

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