P7後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
天息 越吸ふ也 是 尓春ハるゝ時 外 尓天ミる人 阿連バ可奈
いき 春 これ とき本可 ひと
ていきをすうなりこれにすわるるときほかにてみるひとあればかな
ら春゛長 寿 也 ミる人 奈き時 ハ翌 日 死春と云 習 ハせり
てうじ由 ひと とき よくじつし いひ奈ら
らずちょうじゅなりみるひとなきときはよくじつしすといいならはせり
是 可゛為 尓長 生 し多る人 も奈く死し多る人 も奈个れども山
これ 多め 奈可゛いき ひと し ひと や満
これが ためになが いきしたるひともなくししたるひともなけれどもやま
ちゝ登いへ者゛所 尓与りてハ恐 れざる毛のも奈かり个り
ところ 於曽
ちちといえば ところによりてはおそれざるものもなかるけり
(大意)
(近寄っ)てその息を吸うのである。これに吸われているところを見る人があればかな
らず長寿を得る。見る人がいないときは、翌日に死んでしまうと言われている。
この山地乳のために、長生きした人もなく死んだ人もないけれども
山地乳といえば、ところによっては恐れぬものはいないのである。
(補足)
「翌日」、「翌」のくずし字や異体字を調べましたが、ここのかたちはありませんでした。
こんな化け物は初めて聞きますが、夜就寝中の突然死はこのせいか・・・う〜ん。
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