P12前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
第 十 四手洗 鬼
多゛以志゛うして阿らひ於尓
だ いじゅうしてあらいおに
手洗 鬼 ハ大 太郎 坊 登云 大 魔の仕 ハしめ尓して四
て阿らひ於尓 だい多゛ら本う いふ多゛以ま つ可 し
てあらいおにはだいだ らほうというだ いまのつかはしめにしてし
国 辺 の入 海 尓天三 里の山 越ま多ぎ大 海 尓天手を
こくへん いりうミ さんり や満 多゛以可い て
こくへんのいりうみにてさんりのやまをまあたぎだいかいにててを
洗 ふといへりい可なるき多奈きこと越い多して可手や洗
あら て あら
あらうといえりいかなるきたなきことをいたしてかてやあら
(大意)
第十四手洗鬼
手洗い鬼は大太郎坊(だいだらぼう)という大悪魔のつかわしたものであり、
四国あたりの入海で、三里の山をまたぎながら大海で手を
洗うという。どれだけ汚いことをして手を洗うのだろうか。
(補足)
「手洗鬼」、振り仮名「阿らひ」の「ら」は形がありません。
「大太郎坊」、「郎」のくずし字の脇ににじみがあります。くずし字は「戸」+「巾」のような形。
「仕ハしめ尓して」、ふたつの「し」が小さく長さが短いので注意。
この鬼は台風くらいの大きさか?!
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