P3後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
火の氣の絶 天奈き故 春り火打 を出 し天
ひ け 多え ゆへ びうち い多゛
ひのけのたえてなきゆえすりひうちをいだ して
烟草 越吸 个る尓過 ち天ふきがら越畳 尓落
た者゛こ 春ひ あや満 多ゝミ 於と
たば こをすいけるにあやまちてふきがらをたたみにおと
せし時 座しきの畳 越一 度尓満くり多てゝ魯山
ときざ 多ゝミ いちど ろさん
せしときざしきのたたみをいちどにまくりたててろさん
(大意)
火の気がまったくないので、摺り火打を出して
烟草を吸っていると、過って吸い殻を畳に落
としてしまった(その)とき、座敷の畳がいっぺんにまくれて、魯山
(補足)
「絶天」(多えて)、振り仮名をみてから「絶」とわかり、そのくずし字をみるとなるほどとおもうけど、逆は無理で、つぎにこのくずし字をみても読めない(とおもう)。
変体仮名「天」(て)、変体仮名「越」(を)がたくさんでてきます。
風流を楽しみつつ一服してうっかり吸い殻を畳に・・・、はなしが雄大で広がりがあります。
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