P23前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
第 十 八 溝 出
多゛以志゛う者ちミ曽゛い多゛し
だ いじゅうはちみぞ いだ し
古 き塚 古 き石 碑ホ ハ決 而阿者゛き退 る毛のニ
ふる つ可ふる せきひとう 个つして 志り曽゛く
ふるきつかふるきせきひとうはけっしてあば きしりぞ くるものに
天ハ阿らざる奈り可奈ら須゛王ざハひをま袮くこと
てはあらざるなりかならず わざわいをまねくこと
昔 与り其 多めし春く奈可ら須゛い可尓と奈連バ人 の
む可し 曽の ひと
むかしよりそのためしすくなからず いかにとなればひとの
(大意)
第十八溝出
古い塚や古い石碑などは決して掘り起こしたり取り除いたり
してはならない。(そのようなことをすると)必ず災いを招くこと
昔よりその例が少なくない。なぜかというと人の
(補足)
「決而」は偏と旁の左右に部品が分かれてますが、くずし字は上下になってます。次の「る」にみえるようなくずし字は「而」(て)。
「毛の」、この組み合わせで使われるときはこの変体仮名「毛」(も)が多い。
大都会の高層ビル街には今でも、たった数坪の社や古跡のためにビルの形をいびつにしたり数メートルずらしたりしているところを必ず目にすることができます。その費用はどう少なく見積もっても数億円(〜数十億円)はくだらないでしょう。やはり将来のことを考えるとそうせざるを得ないのでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿