P24後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
天ひら可せミる尓潮 水尓され多る白 骨 奈り个れバ
うし本 者つこつ
てひらかせみるにうしおにされたるはっこつなりければ
寺 尓持多せ来 り天袮んごろ尓葬 り个る尓曽の
天ら も き多 本うむ
てらにもたせきたりてねんごろにほうむりけるにその
後 ハ何 ごとも奈可里しと楚゛曽れ与り後 尓い多り
のち 奈尓 のち
のちはなにごともなかりしとぞ それよりのちにいたり
天新 田義 貞 高 時 越攻 鎌 くら尓入 个る時
尓つ多よしさ多゛多可とき せめ可満 いり とき
てしったよしさだ たかときをせめかまくらにいりけるとき
(大意)
(行)って開けさせてみたところ、潮水にさらされた白骨であった。
寺に持ってこさせて丁寧に葬ったところ、その
後は何事もなかったという。それより後のこと
新田義貞が北條高時を攻めて鎌倉に入るとき
(補足)
「寺」、「ち」の最後に「。」をつけたようなくずし字。
「ごと」、合字「こと」に「゛」。
「奈可里しと楚゛」、変体仮名「里」がわかりにくですけど、まぁなんとか読めます。
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