P1前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
桃 山 人 夜話巻 第 三
とうざんじんやわまきだいさん
第 十 九葛 の葉
多゛以志゛うくくづ 者
だ いじゅうくくずのは
何 連の比 尓可有 个ん津の国 草 香の本と里尓安
いづ ころ 阿り つ く尓くさ可 や春
いずれのころにかありけんつのくにくさかのほとりにやす
村 登いへる陰 陽 師有 一 子を安 成 と云 生 得 美
むら 於んやうし阿りいつし や春奈り いふせ うとくび
むらといえるおんようしありいっしをやすなりというしょうとくび
男 尓し天多 くの女 懸想 し个る可゛同 じさと尓美
奈ん 於本 をん奈けさう 於奈 び
なんにしておおくのおんなけそうしけるが おなじさとにび
(大意)
桃山人夜話巻第三
第十九葛の葉
いつの頃のことであろうか。津の国(大阪府・兵庫県)草香(くさか)のほとりに
安村という陰陽師がいた。そのひとりの子どもの名は安成といった。生まれながらにして
美男であり多くの女が恋い慕っていたが、同じ里に美(女がいて)
(補足)
桃山人夜話は全五巻ですのでようやく中盤にさしかかりました。しかし題目は第44番までありますのでまだ半分にはなってません。
本文では「くづ」は「艹」「日」「匂」ですが、わたしの日本語変換では「葛」としかでません。
「本と里尓」、「里」の前後のつながりを確かめるのはよい練習になります。
「尓し天」、「し」は前後のつなぎになっているだけのよう。
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