P2後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
舌 尓天子越嘗 ぬる越安 成 ハ心 得須゛と思 ひ个る
志多 こ 袮ぶり や春奈り こゝろえ 於も
したにてこをねぶりぬるをやすなりはこころえず とおもいける
尓ある時 毛のゝ隙 与り窺 へ者゛狐 尓て有 个る尓曽゛
とき ひま う可ゞ きつ袮 阿り
にあるときもののひまよりうかがへば きつねにてありけるにぞ
野狐 の妻 尓化し天我 子越喰 ふ可と於どろ
のきつ袮 つま け 王可゛こ くら
のきつねのつまにけしてわが こをくらふかとおどろ
き刀 を抜 天妻 を切らんとせし時 涙 を流 し天
可た奈 ぬき つま とき奈ミ多 奈可゛
きかたなをぬきてつまをきらんとせしときなみだをなが して
(大意)
舌で子をなめるのを安成は不審におもっていたが
あるとき物陰からうかがっていると、狐であったのだった。
野狐が妻に化けて我が子を食うのではないかと驚き
刀を抜いて妻を切ろうとしたとき、涙を流して
(補足)
どうもいけません。何度も繰り返し声に出して読んでいると、だんだん講談調になってきてしまいます。字の大小や流し方が声の大小や調子と一致しているような感じになってきます。
読みにくいところはなさそうです。
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