2020年1月31日金曜日

豆本 浦島物がたり その5




 P.4

(読み)
者いを奈し
はいをなし

奈ミの
なみの

うちへ
うちへ

いり尓
いりに

个り
けり

うらしま
うらしま

多らう
たろう

あやまつて
あやまって

うミ尓
うみに

おちいり
おちいり

しと起
しとき

多ちまち
たちまち

おゝき奈る
おおきなる

可めあらわれ
かめあらわれ



(大意)
(感謝の)お辞儀をして
波の中に入っていきました。
(あるとき)浦島太郎が誤って海に落ちてしまったとき
たちまち大きな亀があらわれ


(補足)
 まるで半魚人!顔?頭?は魚でしょうけど、どこがどうなっているのか、黒と朱で輪郭線が描いてありますが、なんとも不気味です。

 朱色の珊瑚樹はわかりますが、背景の3つは何でしょうか。六角形の柄のは壺みたい。

「者いを奈し」、拝(はい)をなし。頭を下げて敬意を表すこと、拝(おが)むこと。
「奈ミの」、「うミ尓」、「み」は徹底して「ミ」です。
「た」も徹底して変体仮名「多」(「さ」の横棒がないもの)です。
「な」についても同様で、変体仮名「奈」。

 人物(半魚人)以外は、なんとなく雑です・・・


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