P.9
(読み)
●さり尓
さりに
けりあとへ
けりあとへ
をこまハ可けつけ
おこまはかけつけ
このありさ万を
このありさまを
ミて
みて
(大意)
去って行きました。
あとへおこまはかけつけ
この有様をを見て
(補足)
「をこまハ可けつけ」、「おこま」の「お」が「を」になってます。「ま」の中程が細く切れているので二文字に見えてしまいます。
「赤」の色がどの頁でも使われています。この豆本は明治18年刊です。明治になって海外から安価な赤の染料が利用できるようになりました。明治赤絵などとよばれ赤を多用した錦絵が多数制作されました。この豆本でも着物・椿・行灯・ついたてなどに多用されています。
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