2020年1月24日金曜日

豆本 猫のはなし その18




 P.12

(読み)
尓可いより
にかいより

おち
おち

その
その

まゝ
まま




きハ
きは

多へ
たへ

け連
けれ

者゛おこ満おつと
ば おこまおっと

のか多起
のかたき

志びよく
しびよく

とりと
とりと

ら可゛こども
らが こども


(大意)
二階より落ちて、そのまま息絶えてしまいました。
おこまは夫の仇を首尾よくとることができ、
とらの子ども


(補足)
 背景が無地の和紙の白となってるのはこの頁だけです。
二匹(二人?)とも家にもらわれていく子どもたちとおもったのですが、そうではないようです。

 左側の子どもは羽織袴の正装で、紋が鈴になってます。
右側は左のご主人様の従者の様子で箱を背負ってます。

 最後まで読んでも、なかなか当時のテニヲハに馴れることはできません。

「か多起」、「か」はほとんどが「可」なのに、ここではひらがな「か」。どのように使い分けているかが本当に不思議です。

「志びよく」、「しびよく」は「しゅびよく」。

「とりと」「ら可゛こども」、最初の「と」はあきらかに「こ」とはことなりますが、「と」と「こ」の違いは微妙。



0 件のコメント:

コメントを投稿