P.4
(読み)
せ多いを毛ち
せたいをもち
いつ可こどもゝ●
いつかこどもも
●あま
あま
多
た
て紀
でき
ふ多
ふた
里奈可
りなか
よくくらして
よくくらして
いるうちこゝ尓ま多
いるうちここにまた
ごん本志゛りのく満といふねこ
ごんほじ りのくまというねこ
(大意)
世帯をもち、いつか子どももたくさん生まれました。
二人仲良く暮らしているうち、ここにまた、
ごんほじりのクマという猫が
(補足)
父親のとらがあぐらをかき、ドテラみたいのを着て、子どもを懐に入れあやしています。
子猫は父親似なのか、父親は左耳ですが、右耳のところに同じような黒模様があります。
とらの首周りのうしろの白い、半紙を折ったようなのは何でしょうか?
文章は、仕切りのついたてに書いたようになってます。
「せ多いを毛ち」、左隣の行の同じ位置にひらがなの「も」がありますが、それとくらべてもここのはひらがなの「も」にはみえません。なので「毛」の変体仮名としましたが、うーん?
二行目行末の●は、左斜め上の●につながる印。
「あま」、摺りが不明瞭で、よくわかりません。
「ごん本志゛りの」、意味は不明ですが、文章の流れから「心がけの良くない、遊び人」の意?
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