2020年1月26日日曜日

豆本 猫のはなし その20




 奥付

(読み)
御届明治十八年六月一日
おとどけめいじじゅうはちねんろくがつついたち

編輯
へんしゅう

画工兼出板人
がこうけんしゅっぱんにん

東京日本橋區 定價壹錢五厘
とうきょうにほんばしく ていかいっせんごりん

馬喰町二町目七番地
ばくろうちょうにちょうめななばんち

佐藤新太郎
さとうしんたろう



(大意)


(補足)
 奥付(おくづけ)です。
明治18年は1885年、このときはもう現在の暦と同じです。現在が2020年ですから135年前です。

出板はもちろん出版ですが、「板」のほうが木の板を彫って刷ってるっていう感じがあります。

定価1錢5厘は現在ではおよそ500〜600円程度でしょうか。

「絵草紙屋 江戸の浮世絵ショップ」鈴木俊幸 平凡社、には江戸時代の庶民の本屋さんの様子が詳しく描かれています。
P.242にはおそらく明治22年、23年頃の絵草紙屋さんの店先の写真が掲載されています。
またこの時期以降、木版(錦絵)から石版画へ移行してゆくとあります。
無断掲載で申し訳ありません。



 この豆本もこんな店先で販売されていたのかもしれません。

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