P.13
(読み)
合いへとミ
いえとみ
さ可へ
さかえ
ま須ゝ
ますます
者んしやう奈し
はんじょうなし
けるめで
けるめで
多しゝゝ
たしめでたしめでたし
ゝ
めでたし
御届明治十九年九月廿九日
おとどけめいじじゅうきゅうねんくがつにじゅうくにち
日本橋區馬喰町二丁目十四バンチ
にほんばしくばくろうちょうにちょうめじゅうよんばんち
編輯人
へんしゅうにん
出版人 綱島亀吉
しゅっぱんにん つなしまかめきち
定價弐銭
ていかにせん
(大意)
家は富み栄えますます繁盛しました。
めでたしめでたしめでたしめでたし
(補足)
「者んしやう奈し」、現在では「はんじょう」と読みの発音と文字が一致しますが、当時は「じょう」を「しやう」と書きました。明治時代の言文一致と文部省の指導の結果です。
「けるめで」、「めでたし」と連続して書いてほしいところですが、うーん、当時の人の頭の中はどうなっているんだろう。
ここでも欲張り爺はしっかり白足袋を履いています。
3人のお侍さんたち全員右利きです。
欲張り爺さん、見事な落ちっぷり。
P12P13の見開きです。
明治19年は西暦1886年。九月の次が読みづらいですが、刷り上がった後で書き加えたからでしょう。「日本橋區」もあとから芋版か何かで押印したようにみえます。「バンチ」も何か変ですが、よくわかりません。
「編輯」(へんしゅう)
一番左側には裏表紙の柄がまわってきてしまってます。
裏表紙です。
浴衣柄にしてもよいくらい。
和綴じの紙小よりはあとで付け替えたのでしょう、きれいです。
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