P.5
(読み)
こうらの
こうらの
うへ尓のせ
うえにのせ
里う ぐう
りゅうぐう
ぜ うへつれ由く
じょうへつれゆく
あ満多の
あまたの
さ可奈多ち
さかなたち
む可ひ尓
むかいに
いづるこの
いずるこの
(大意)
甲羅の上に乗せて
竜宮城へ連れてゆくました。
たくさんの魚たちが迎えに出ていました。
このとき
(補足)
浦島太郎、亀の背中に乗って、竜宮城へやってきました。
子どもの頃の絵本では、龍宮城や迎えに出ている魚たちは、それはそれは賑やか大小色とりどりで、竜宮城の建物もきらびやかだったようにおもいます。
でもこの豆本ではとても地味。
「里うぐう」「ぜうへつれ由く」、(りゅうぐうじょうへつれてゆく)。
「さ可奈多ち」、ここの変体仮名「奈」はひらがなの「な」に近いかも。
この頁の文章、とてもキレがよく読みやすい。
絵の線も同様で、しっかりして色ズレもそれほど目立ちません。
太郎はこのようなときも釣り竿も腰蓑(こしみの)も手放しません。
足はあきらかに手抜き。
大きな亀の裏側が正面を向いてます。
書き手も困ってそうなのがありありで、なんかわけのわからない生き物になってます。
でも、きっと亀。
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