表紙1
(読み)
東京府書籍館
とうきょうふしょせきかん
TOKIOFU LIBRARY
新門
しんもん
[ラベル]
大日本教育會書籍館
だいにほんきょういくかいしょせきかん
第三室
だいさんしつ
二凾
にかん
三架
さんか
号
ごう
一冊
いっさつ
小学必携
しょうがくひっけい
體操圖解
たいそうずかい
(大意)
略
(補足)
「大日本教育會書籍館」、1887(明治20)年に設立された大日本教育会書籍館(後に帝国教育会と改称)は日本初の児童図書室を設けた。
「学」が「體」も「圖」も旧字なのに「學」でないのが気になります。
豆本はちょっと休んで、『小学必携體操圖解』を読み見ていきます。
最近、下記書籍を読みました。
クレットマン日記_若きフランス士官の見た明治初年の日本 東洋文庫898
平凡社 2019.12
Louis Kreitmann (ルイ クレットマン)著
松崎 碩子(まつざきせきこ)訳
クレットマンの日記は当時の東京周辺の世相がわかってそれなりでしたが、
それよりも、解説と【P.354 幕末維新期の軍事改革とフランスの役割 保谷徹(東京大学史料編纂所)】がおもしろかった。
この中に次のような箇所が出てきます。
『P.375
体操術は仏式調練の中に明確に位置づけられていた。1873年に国民徴兵制度ができると、日本人の身体を兵士の身体に変えていくために、フランス式の体操調練は重要な役割を果たしていくことになった。田辺は『新兵体術教練』を子ども向けに書き直し、1874(明治7)年、『小学必携体操図解』として刊行した。これを新政府が兵式体操として学校教育に持ち込んだため、フランス顧問団が導入したこの体操訓練は、現代に至るまで初等中等学校の体育教育に大きな影響を与えているのである。』
要は、明治期の富国強兵の徹底で、大人になってからは遅いので、子どもの頃より洋式の兵式教練を脳髄と体に染み込ませなければならないというための教科書です。
約41回を予定しています。
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