P.5
(読み)
ときうち
ときうち
よりひこくの
よりひこくの
さ可奈あん奈いを
さかなあんないを
奈しおくでんへゆく
なしおくでんへゆく
そのけつこうさんごじ由きゝのたぐいびをつくせし
そのけっこうさんごじゅきぎのたぐいびをつくせし
(大意)
このとき、この中からある魚が案内に出てきて
奥殿(おくでん)へ連れて行かれました。
その建物の構えは、珊瑚樹や木々の類、また美を尽くした
(補足)
「うちよりひこくのさ可奈」、(内より此国の魚)。「此国」ははじめての言葉。この国、ここの国。変体仮名「可」が右隣行の「り」にそっくり、「う」にも似ていて、読み間違いに注意。
「けつこう」、(結構)なのですが、現代で使われる「すばらしい、満足してる様、それ以上必要としない様など」の意味ではなく「構造物などの構造、組み立て、構え」の意です。
「さんごじ由きゝ」、「じゆ」だけだと、読めません。
P4P5見開き
竜宮城の奥殿に案内されているというより、どこか怪しい海底妖怪殿みたいな感じです。
亀の左手左足?は色つけ忘れ。
また亀の甲羅うしろのいびつなものは、何なのかと考えたのですが、どうやら珊瑚の赤色を塗り忘れたみたいです。
奥殿への途中の怪しい廊下なのかもしれませんが、少々雑な感は否めません。
0 件のコメント:
コメントを投稿