2020年2月23日日曜日

小学必携體操圖解 その11




 P.4

(読み)
三  伸 臂開 閉
さん しんひかいへい

てをのバしひらへ
てをのばしひらへ

たりとじ多り春べし
たりとじたりすべし

四 曲  臂上  下挙 衡
し きょくひしょうかけんしょう

うでをまげこぶしを
うでをまげこぶしを

む年尓おきうへをつきま多下 を
むねにおきうえをつきまたしたを

つくことづのごとし
つくことずのごとし


(大意)
三 伸臂開閉
 手を伸ばし、開いたり閉じたりする。

四 曲臂上下挙衡
 腕を曲げて拳(こぶし)を胸に置き、上をつき
また、下をつく。図のようにおこなう。


(補足)
P3「一 両臂」(りょうぴ)と「臂」が半濁音「ぴ」でしたが、ここでは「伸臂」(しんひ)となってます。(しんぴ)でもよいとおもいます。

「ひらへたり」、読み間違えてるかもしれません。

「た」と変体仮名「多」の使い分けがよくわかりません。

「む年」(むね)、ここの「ね」は変体仮名「年」です。古文書ではほとんど丸形になります。



「つくことづのごとし」、「こと」は「こ」と「と」の合字。
江戸時代の版本によく出てきます。

「ごと」は合字に濁点がついてます。



同じようによく使われるのが、「より」の合字で「ゟ」があります。
古文書や版本で頻出。

 図は次頁です。

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