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(読み)
田邉良作
たなべりょうさく
小學必携
しょうがくひっけい
體操圖解
たいそうずかい
第一教 姿制幷頭首運動
だいいっきょう しせいならびにとうしゅうんどう
一 姿制
春可゛多をやハら可尓たゞ
すが たをやわらかにただ
しく志ぜんのか多ちを奈しから多゛
しくしぜんのかたちをなしからだ
のおもミを両 あしの阿い多゛尓あら
のおもみをりょうあしのあいだ にあら
志めこれを重 心 といふ奈り
しめこれをじゅうしんというなり
二 頭首左右轉向
に とうしゅさゆうてんこう
春可゛多をく須゛さず
すが たをくず さず
か於者゛可りむき可由べし
かおば かりむきかゆべし
(大意)
一 姿勢
姿をやわらかに正しく自然の形にして
体の重みを両足の間にくるようにする。
これを重心という。
二 頭首左右転向
姿をくずさず、顔だけを向きをかえる。
(補足)
今回より、それぞれの運動の動きと説明に入ります。
角印は「東京府書籍館」まではわかりますがあとの三文字はわかりません。
変体仮名がたくさん使われています。
春(す)、可(か)、多(た)、尓(に)、志(し)、奈(な)、阿(あ)、須゛(ず)、於(お)
者(は)、者゛(ば)、由(ゆ)。
また、カタカナも現在とは異なる使い方です。ハ、ミなど。
「お」と「あ」は「丶」があるかないかで見分けられます。
ザンバラ髪の少年がこの図解の動きの役目を果たします。
一の図では、体の正中線が頭の上に描かれています。二の図の鼻の先にあるニョロンは不明。
ボタンの数が六つと五つで異なってます。
手のひらが正面を向いてます。現在では体側に向けます。
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