2020年2月28日金曜日

小学必携體操圖解 その16




 P.9

(読み)
十三 両手把腰
じゅうさん りょうてはよう

こしをつ可ミせ春じきハ
こしをつかみせすじきわ

より者らの可多を奈でまハすべし
よりはらのかたをなでまわすべし

十四 両手握挻一前一後
じゅうし りょうしゅあくてういちぜんいちご

つえをもち
つえをもち

あ多満をこしぜんごへおろ春奈り
あたまをこしぜんごへおろすなり

十五 両肩聳卸
じゅうご りょうけんしょうしゃ

うでをた?か多の
うでをた?かたの

つ可゛へをあげさげする奈り
つが へをあげさげするなり

(大意)
十三 両手把腰
腰をつかみ背筋きわより
腹の方(ほう)をなでまわす。

十四 両手握挻一前一後
杖を持ち
頭を越して前後に下ろす。

十五 両肩聳卸
腕をた?肩の
まわりを上げ下げする。

(補足)
十三は図より、腰骨あたりに両手をあてて、腹側のところをもむような動作でしょう。
「可多」(かた)、「方」(かた)だとおもいます。ところ、場所。
「奈でまハす」、「奈」ではなく「南」の変体仮名かもしれません。

十五が読めません。
「た」の次の「き」に見える文字なんでしょう。

続いて、「か多のつ可゛へを」は「肩のつがえ」、つまり肩甲骨や肩周りのことでしょうか。
「弓に矢を番(つが)える」という表現があります。腕と肩の接続している所の意と推理しました。

動作は腕をたらし、肩を上げ下げするだけだとおもいます。


 20200302追記 ーーーーーーーーーーーーーーーー

十五の読めなかったところ【KuroNetくずし字認識サービス】にお世話になり、読めました。



 「連」(れ)は今まで難なく判読できていたのですが、お恥ずかしい。
意味も通じます。




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