P.6
(読み)
らうかく
ろうかく
たらうハ
たろうは
めづらしく
めずらしく
おもひ
おもい
その
その
うち●
うち
●多可き
たかき
ところの
ところの
ミ春をあげ
みすをあげ
おとひ女
おとひめ
い春尓
いすに
かゝり
かかり
(大意)
楼閣があり、
太郎は珍しくおもいました。
そのうち、高いところの御簾(みす)があがり
乙姫が椅子に寄りかかって
(補足)
太郎が正装をして乙姫様に拝謁しているところ、右の袖の紋に白を忘れてます。
裃(かみしも)袴(はかま)の描写が直線でまとめられてますが、絵ではなくとも実際の衣装が直線的であることに気付かされます。
表情がキリッとひきしまり月代(さかやき)がうす青く剃りたてホヤホヤなのでしょう。
右側のカーテンみたいなのが御簾(みす)なのでしょうが、どうみても海外から入ってきたばかりのカーテンです。うーん、10歩ゆずって舞台の緞帳?
正座でかしこまっている家来はナマズみたいですが、なんでしょう?
「たらうハ」、「た」が変体仮名「多」ではありません。P4のでは「うらしま多らう」でした。
「多可き」、(たりき)では意味がおかしいので、(たかき)。変体仮名「可」は「り」や「う」ににてます。
「ミ春をあげ」「い春尓」、「す」の変体仮名「春」。「す」+「て」のような感じ。
「おもひ」「おとひ女」「ミ春をあげ」、「お」と「あ」の違いはおおざっぱに、右側に「丶」があるかないかだけ。
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