2020年2月4日火曜日

豆本 浦島物がたり その9




 P.7

(読み)
連いを奈し
れいをなし

王がけん
わがけん

ぞくの
ぞくの

可めを●
かめを

●いつそや
 いつぞや

た春け
たすけ

多満ひ
たまい





(大意)
太郎に礼を述べ
わたしの家来の亀をいつぞや助けてくれた


(補足)
「連いを奈し」、「れ」のところがかすれていてよくわかりません。変体仮名「礼」かも?
「王がけん」、同じく「わ」が不明瞭。

「た春け」「多満ひ」、平仮名の「た」、変体仮名の「多」の使い分けがやはりわかりません。
ここの「ひ」は変体仮名「比」としてもよいかも。

 乙姫の部屋ですが、どこか雑然としてます。
姫の頭の飾り付けがかすれていてよく見えませんが、しっかりみてみるとやはり丁寧に描いているとは言えません。着ているものも海藻のカジメのような色、まぁ表情が笑顔で穏やかのが救い。

 下部もちとひどい。
右側は河童のような頭。ここは海の中だから河童はいないはずなんだけど。
その左側、赤線で頭部の輪郭線を描いてますが、魚?。

P6P7見開き。



 背景の海は大荒れです。
桃太郎のひきしまった表情がこの見開きではポイントのようです。


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