P.12
(読み)
ごと起
ごとき
もののミ
もののみ
尓て奈尓も
にてなにも
奈したらうハ
なしたろうは
多ちまち志ら可゛
たちまちしらが
と奈りらう志゛んの
となりろうじ んの
こと
こと
とも奈りしとぞ
ともなりしとぞ
のちうら志満
のちうらしま
多゛い女う 志゛んと
だ いみょうじ んと
いふ女で多し
いうめでたし
くくく
めでたしめでたしめでたし
(大意)
ようなものだけしかなく他にはなにも入っていませんでした。
太郎はたちまち白髪になってしまい老人の姿になってもしまいました。
のちに(長寿をめでて)浦島大明神と呼ばれました。めでたし、
めでたし、めでたし、めでたし。
(補足)
最後の頁は赤や明るい色はなく地味ではありますが、絵は丁寧に引き締まって描かれています。
太郎の表情もよいですが、この頁の手のひらで驚きようがよく表現されています。
中盤の絵がどことなく雑でしたが、最後のこの頁でしっかりとまとめました。
文章は、はっきりと摺られていて全文がスラスラと読めます。
この頁以前の補足で記したことに注意すれば、難しいところはありません。
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