見返し
(読み)
筬 飛亭 画
せいひていが
北尾者ん
きたおはん
(大意)
略
(補足)
小林英次郎は号に「筬飛亭(せいひてい)」「箴飛亭(しんぴてい)」または「飛幾亭 (ひきてい)」があり、他にも別名があるようです。
「飛」のくずし字を辞典で調べると、確かにここのものと似てました。きっとあっているでしょう。
かちかち山で争うたぬきとうさぎの置物がかわいらしい。
うさぎと杵は切り離せぬもの。
ご両人は何の上に座っているのでしょう。うちわのような本のような瓦でもあるみたい。
見返し
(読み)
筬 飛亭 画
せいひていが
北尾者ん
きたおはん
(大意)
略
(補足)
小林英次郎は号に「筬飛亭(せいひてい)」「箴飛亭(しんぴてい)」または「飛幾亭 (ひきてい)」があり、他にも別名があるようです。
「飛」のくずし字を辞典で調べると、確かにここのものと似てました。きっとあっているでしょう。
かちかち山で争うたぬきとうさぎの置物がかわいらしい。
うさぎと杵は切り離せぬもの。
ご両人は何の上に座っているのでしょう。うちわのような本のような瓦でもあるみたい。
表紙
(読み)
かち\/山
かちかちやま
(大意)
なし
(補足)
やっこの手には杵(きね)、目の薄紅色の隈取はちと酔っているのか、右足のつま先がやけにリアルであります。それを左に見上げる姉さんは鼓(つづみ)をもち、やはり目のまわりは薄紅色の色っぽさ。その薄紅色で鼓の革を意匠化して表紙に散りばめています。
変体仮名「可」ではなく平仮名「か」となっています。どのように使い分けているかはまったくの気分次第のよう。
このBlogでは著者画 小林英次郎、出板人 野田茂政のコンビの豆本「舌切雀」と「むまくらべ」を取り上げました。今回は同じ両者の「かち\/山」です。
この豆本残念ながら落丁乱丁があります。
気にせずそのまますすめます。
裏表紙
(読み)
なし
(大意)
なし
(補足)
Isabella Lucy Bird の日本の旅行記でも馬のしつけが全くなってないのに呆れています。
海外からサラブレッド系の脚が長く背の高い馬が入ってくる前、日本の馬は脚が短く背も低かったのでやや極端に言えば驢馬にまたがっているようなものでした。しつけはなってなかったかもしれなせんがとても大切にしていたことは確かで、馬にはわらじを履かせていたくらいです。明治になろうとする江戸時代後期に西洋人が乗る馬には蹄鉄がうってあるのをみて驚きつつすぐに受け入れています。
日本には牛車が古来使われていたのに、人を乗せる馬車はありませんでした。その問題を板倉聖宣(きよのぶ)さんが『日本史再発見』であかしています。
江戸時代まで馬車はありませんでしたが、この豆本では様々な馬の活躍が「むまくらべ」されています。馬車はなかったのですが馬を大切に役立てていたのです。
「舌切雀」の裏表紙と同じデザインです。そのときに「雀」の字を意匠化しているかもと述べましたが勇み足でした。蝙蝠が翔んでいるようでもあり骸骨のようでもあり宇宙人のようでも・・・
こんな浴衣の柄で夏の縁日で通りすがったらちょっと驚きそう。
奥付
(読み)
明治十三年七月二十七日出版御届價一銭五厘
著者画
神田區八名川町五番地
小林英次郎
出板人
下谷區
坂本町二丁目八番地
野田茂政
(大意)
略
(補足)
「御」の上に「野田」の朱印があります。
貼紙にすけて「北尾卯三郎改」と読めます。
小林英次郎の豆本は「国立国会図書館デジタルコレクション」に以下の4冊があります。
『花さかぢゝい』『かち/\山』『むまくらべ』『舌切雀』。
次回から『かち/\山』を予定してます。
「馬子にも衣装」(まごにもいしょう)とはよく言いますが、誰でもそれ相応な服を着ればそれらしく立派に見えることであります。馬子とは馬に荷持や人をのせて運ぶ人のことです。馬子だけでなく馬にも華やかな衣裳を着させて人々の目を大いに引き立てるようにしたいろいろな馬がここでは紹介されてました。また馬の放牧も盛んで、「野馬」のところでは下総小金が有名であるとありました。とても大切にされていたことは異論がないでしょう。
しかしながら、江戸時代後期に外国からやってきた人々には日本人の馬に対する扱い方があまりになってないことに驚きをとおりこして呆れ果てている記述がたくさん残されています。
P.11
(読み)
行 列 馬
ぎょうれつうま
古れハ
これは
大 小
だいしょう
ミやう
みょう
さんきん
さんきん
こう
こう
多いのとき
たいのとき
ひきゆく馬
ひきゆくうま
奈り
なり
その
その
いで多ち
いでたち
もつとも▲
もっとも
▲者奈
はな
や可
やか
奈り
なり
しとぞ
しとぞ
(大意)
行列馬
これは大小名参勤交代のときに
引きゆく馬である。
そのいでたちは大変に華やかであったという。
(補足)
P6曲馬のところでも馬の体中に血管が浮き上がっている様子の絵がありました。
行列を引きゆくだけでも興奮するのかこの馬も血管が顔まで浮き上がっています。
目も上目遣いになってます。
たてがみが小さくいくつも結ってあり、前飾り後ろ飾りも華やか。
お侍さんは馬が主役なので、地味な衣裳であります。
P10P11見開き
ともに飾り立てる馬同士ということで並べたようです。
賑やかで華やかです。
でだし「古れハ」が変体仮名「古」(こ)ですが、その数行あとでは「こう多い」と平仮名になってます。
P.10
(読み)
神 馬
しんめ
神 馬ハ
しんめは
やしろ
やしろ
ま多王(?)
または
あさくさ
あさくさ
かんおん
かんのん
奈ぞ尓
なぞに
あるむま
あるむま
奈り
なり
(大意)
神馬
神馬は社(やしろ)または
浅草観音などにいる馬である。
(補足)
「神馬」の読み方はしんめ、じんめ、かみうま。いままでずっとしんばと読んでました、お恥ずかしい。
「ま多王」、「王」(わ)の部分がよくわかりません。変体仮名「王」にみえるのですが、助詞「は」のかわりに「わ」は使いませんし・・・
お正月やお祭りのときに神馬を直接見ると、目を奪われます。キラキラツヤツヤしてあらん限りんお飾り衣裳を身に着け、馬もそれを承知していて胸を張り首筋を伸ばしているのです。
ここの神馬は前髪をまっすぐにそろえてかわいらしい。
お供をしている人の白衣の輪郭線を黒だけでなく薄い青で縁取っているのが心憎い。