2026年10月17日土曜日

大日本物産圖會その118

P118 「福岡市博物館所蔵」

P118_1

(読み)

壱岐 國 鯨  漁  之圖

いきのくにくじらりょうのず


鯨(クジラ)ハ多 く西 海 道 尓漁  す先

  くじら はおおくさいかいどうにりょうすまず


山 上  尓櫓(ヤクラ)を立 鯨  の潮(ウジホ)を吹

さんじょうに  やぐら をたてくじらの  うしお をふく


を見麾(サイ)をふりて船 へ知ら

をみ  さい をふりてふねへしら


す是 尓応(オウ)じて鯨  舟 十  六 艘

すこれに  おう じてくじらふねじゅうろくそう


合 魚予宗(モリ)を数 十 本 そ奈へ我

あい    もり をすうじっぽんそなへわれ


さ起尓とこぎ出し一 のもり

さきにとこぎだしいちのもり


を突(ツキ)多る舟 ハの本゛りの外

を  つき たるふねはのぼ りのほか


尓吹 奈可゛しを立 るを例(レイ)と須

にふきなが しをたてるを  れい とす


鯨  疵(テ)を痛(オヒ)て動揺(トウヨウ)すること

くじら  て を  おい て   どうよう すること


うし本の沸(ワク)可如 く三 五里の

うじおの  わく がごとくさんごりの


間  狂(クル)ひ廻 りて又 原々(もと\/)の所

あいだ  くる いまわりてまた   もともと のところ


尓來(キ)て死するといへり

に  き てしするといえり

(大意)

略

(補足)

「壱岐国」、いき 【壱岐】① 旧国名の一。壱岐全島にあたる。② 長崎県北部,玄界灘にある島。

「西海道」、『さいかいどう ―だう 【西海道】律令制における七道の一。今の九州地方,すなわち筑前・筑後・豊前(ぶぜん)・豊後(ぶんご)・肥前・肥後・日向(ひゆうが)・大隅・薩摩の九国と壱岐・対馬の二島。また,そこを通る幹線道路をいう』。

「モリ」の「予」+「宗」の漢字はなさそうです。

「死」のくずし字を楷書にしたような、「ト」+「ク」+「ヒ」の形になっています。

 鯨について、古文書を読んでいて、一番印象に残っているのは司馬江漢の西遊日記です。鯨の画や漁の道具も多数あります。わたしのこのBlogにもアップ済です。

 青い切れ長の鯨の目、真上に拭き上げる潮吹き、でも目が釘付けになってしまうのは七重八重と荒れる浪々、その間を縫うように銛をかざす漁師たち、よく見てみると鯨に二本銛が刺さってました。

 

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