P118 「福岡市博物館所蔵」
P118_1
(読み)
壱岐 國 鯨 漁 之圖
いきのくにくじらりょうのず
鯨(クジラ)ハ多 く西 海 道 尓漁 す先
くじら はおおくさいかいどうにりょうすまず
山 上 尓櫓(ヤクラ)を立 鯨 の潮(ウジホ)を吹
さんじょうに やぐら をたてくじらの うしお をふく
を見麾(サイ)をふりて船 へ知ら
をみ さい をふりてふねへしら
す是 尓応(オウ)じて鯨 舟 十 六 艘
すこれに おう じてくじらふねじゅうろくそう
合 魚予宗(モリ)を数 十 本 そ奈へ我
あい もり をすうじっぽんそなへわれ
さ起尓とこぎ出し一 のもり
さきにとこぎだしいちのもり
を突(ツキ)多る舟 ハの本゛りの外
を つき たるふねはのぼ りのほか
尓吹 奈可゛しを立 るを例(レイ)と須
にふきなが しをたてるを れい とす
鯨 疵(テ)を痛(オヒ)て動揺(トウヨウ)すること
くじら て を おい て どうよう すること
うし本の沸(ワク)可如 く三 五里の
うじおの わく がごとくさんごりの
間 狂(クル)ひ廻 りて又 原々(もと\/)の所
あいだ くる いまわりてまた もともと のところ
尓來(キ)て死するといへり
に き てしするといえり
(大意)
略
(補足)
「壱岐国」、いき 【壱岐】① 旧国名の一。壱岐全島にあたる。② 長崎県北部,玄界灘にある島。
「西海道」、『さいかいどう ―だう 【西海道】律令制における七道の一。今の九州地方,すなわち筑前・筑後・豊前(ぶぜん)・豊後(ぶんご)・肥前・肥後・日向(ひゆうが)・大隅・薩摩の九国と壱岐・対馬の二島。また,そこを通る幹線道路をいう』。
「モリ」の「予」+「宗」の漢字はなさそうです。
「死」のくずし字を楷書にしたような、「ト」+「ク」+「ヒ」の形になっています。
鯨について、古文書を読んでいて、一番印象に残っているのは司馬江漢の西遊日記です。鯨の画や漁の道具も多数あります。わたしのこのBlogにもアップ済です。
青い切れ長の鯨の目、真上に拭き上げる潮吹き、でも目が釘付けになってしまうのは七重八重と荒れる浪々、その間を縫うように銛をかざす漁師たち、よく見てみると鯨に二本銛が刺さってました。


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