2026年10月11日日曜日

大日本物産圖會その112

P112 「船橋市西図書館所蔵」「画像の無断ダウンロード禁止」

P112_1

(読み)

同 國 野蠶 養   之圖

どうこくやさんやしなうのず


野蠶 ハ春蚕(カイコ)と異(コト)奈り其 養 法

やさんは   かいこ と  こと なりそのようほう  


甚  多゛易 し是 を養   尓山 飼(カヒ)桶(ヲケ)飼

はなはだ やさしこれをやしなうにやま  がい   おけ がい


の二法 あり山 飼 ハ雑 木を悉   く伐(キリ)

のにほうありやまがいはぞうきをことごとく  きり


とり櫧(カシ)櫟(クスキ)等 の樹 上  尓虫 を養

とり  かし   くすき とうのじゅじょうにむしをやしな


ふ也 桶 飼 ハ四 斗樽 尓水 を張

うなりおけがいはよんとだるにみずをはり


蓋(フタ)をして中  央 尓穴 を穿け

  ふた をしてちゅうおうにあなをあけ


櫧(カシ)橡(ナラ)ホ の小枝 をさし此 内 に

  かし   なら などのこえだをさしこのうちに


飼ふ也 小枝 水 共 尓時 々 取 可へ凡

かうなりこえだみずともにときどきとりかえおよそ


六 十  日 目尓て繭(マユ)を作 る后(ノチ)廿   五六

ろくじゅうにちめにて  まゆ をつくる  のち にじゅうごろく


日 尓て蛾(テ フ)出る也 則   卵(タマコ)を産(サン)す

にちにて  ちょう でるなりすなわち  たまご を  さん す

(大意)

略

(補足)

「同國」、但馬国。

「野蚕」、『やさん【野蚕】野生の蚕の総称。柞蚕(さくさん)・山繭・樟蚕(くすさん)など。 →家蚕『かさん【家蚕】カイコの別名。野蚕(やさん)と区別していう語』

 左に手桶で水やりしているところ、台の下に線画だけの樽が描かれています。この物産図会でこのような描きかけはありませんでした。絵師が彫師にわたした下絵に描かれていたから彫師は彫ったのでしょうけど、めずらしい。

 この藁囲いの小枝の先の白いものが繭で桶飼。その右の大きな桑の木で行っているのが山飼。

 なんとものどかな風景です。

 

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