2026年10月16日金曜日

大日本物産圖會その117

P117 「船橋市西図書館所蔵」「画像の無断ダウンロード禁止」

P117_1

(読み)

肥前 伊万里陶 器造  図二

ひぜんいまりとうきづくりずに


凡  噐(ウツハ)を造(ツク)る尓形 押 円 噐の両

およそ  うつわ を  つく るにかたおしえんきのりょう


種 ありといへとも円 器を㐧 一 の

しゅありといえどもえんきをだいいちの


用 品 とす先 土中  尓三 尺  程 乃

ようひんとすまずどちゅうにさんじゃくほどの


穴 を堀り中 尓車  を仕可けて車  の真 中

あなをほりなかにくるまをしかけてくるまのまんなか


尓土 を置 車  ハ足 尓て廻 し両  手を

につちをおきくるまはあしにてまわしりょうてを


以 て上 の土 を押(オシ)棒(サ)け指 尓て心  の

もってうえのつちを  おし   さ げゆびにてこころの


侭 尓噐  を作 り陰干(カゲホシ)尓して素焼

ままにうつわをつくり   かげぼし にしてすやき


の釜 尓入 薪 を用 ゐて度量(ドリヤウ)を

のかまにいれまきをもちいて   どりょう を


さつし火をけしてそのまゝさ

さっしひをけしてそのままさ


し取 い多゛して水 尓てあらひ

しとりいだ してみずにてあらい


書 画を可きて本 釜 へ入 て焼 奈り

しょがをかきてほんがまへいれてやくなり

(大意)

略

(補足)

 右より赤付箋「スヤキ釜ノ図」、黄付箋「クスリヲ掛タルヲエ図」、赤付箋「ヌノニテミカク」、黄付箋「画ヲカク図」。

 詞書きで円器について3行目からはじまっている説明はこの画の中にはなくて、昨日の画の左側の二人の轆轤(ろくろ)作業になります。

「真中」、「真」のくずし字を「土」と読んでしまいました。まだまだ初心者です。

 この画の中に出てくる赤絵の絵付け作業以外のところ素焼きの噐は、すべて輪郭線が薄青の色で縁取られています。籠の中の器までみなそうなっています。素焼き独特の質感をあらわしたのでしょう。

 赤の絵付けは、明治赤とよばれているもので、それまでは赤は天然の紅花やベンガラで大変に高価でした。しかし万延年間(1860〜1861年)頃から国外よりアニリンという化学染料が輸入されはじめて、いっきに広まりました。それより約30年前にはこの画の広重一派の初代広重が愛用したプルシアンブルー(ベロ藍(輸入品の化学顔料))の透き通って鮮やかな青がありました。

 素焼きを運ぶ職人さんの半纏の背中の意匠がふたつあります。下側はよく出てくる広重の「ヒロ」で、その上の印は、わかりそうでわからないう〜ん🤔・・・なんでしょうか?

 

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