2026年10月3日土曜日

大日本物産圖會その104

P104 「船橋市西図書館所蔵」「画像の無断ダウンロード禁止」

P104_1

(読み)

越 後國  雪 中  布 晒  之図

えちごのくにせっちゅうぬのさらしのず


縮(チゝミ)ハ越 後 国 柏  嵜 小千谷千 手

  ちじみ はえちごのくにかしわざきおじやせんじゅ


塩 沢 十 日町 よりい多゛す物 ハ皆

しおざわとおかまちよりいだ すものはみな


縞 或  ハ紺 可゛すり尓て島 堀 辺

しまあるいはこんが すりにてしまほりあたり


ハ白 縮  を専  らとし下(シモ)谷 辺  尓て

はしろちじみをもっぱらとし  しも たにあたりにて


苧麻(マヲ)を多 く養  ふ苧麻ハ

   まお をおおくやしなうまおは


麻 尓似てその葉桐 のごとし

あさににてそのはきりのごとし


夏 刈 とつて皮 を剥 石 灰 と稲

なつかりとってかわをはぎせっかいといな


灰 のあく尓てさらし煎 天

ばいのあくにてさらしいりて


細(コマカ)尓破(サ)き紡(ヨリ)を可けて布 に

  こまか に  さ き  より をかけてぬのに


織り晒 屋尓王多すさらしや

おりさらしやわたすさらしや


又灰汁(アク)尓てさらし降 積 雪 尓

また  あく にてさらしこうせつゆきに


敷 可さ年雪 尓うづミてさらす

しきかさねゆきにうずみてさらす


由ゑ尓白 き事 ゆきのことし

ゆえにしろきことゆきのごとし

(大意)

略

(補足)

 雪に晒している布に目がゆく前に、手前の大きく太い松が見事。松独特のひび割れた樹皮の様子や瘤(こぶ)、枝の張り具合、とがった松葉に積もる雪。その向かいの松の木はひょろっとさせて対比させようとしたのか、遠近がねらいか。

 山を描けば小川を入れるのはお約束で、ここでは川の水は流れているのか凍っているのか、凍っているものや氷を描くのは難しいはず、そういえば北海道の氷を輸出する物産図会がありました。

 働いていれば寒くないのか、重ね着している人はひとりもいませんね。

この画のもとは、鈴木牧之(すずきぼくし)の著書『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』(天保年間刊)「雪中晒縮図(せっちゅうちぢミをさらすづ)」によっています。

 

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