P119 「福岡市博物館所蔵」
P119_1
(読み)
同 神樂 棧 尓て引 揚 図
どうかぐらさんにてひきあげず
数多(アマタ)の予宗(モリ)尓つきふせら
あまた の もり につきふせら
連痛手(イタテ)尓くるしミ吽(ウメ)く
れ いたで にくるしみ うめ く
声(コエ)さもあハれ尓きこへる
こえ さもあわれにきこえる
加くて漁 夫ハ大綱(ツナ)を以 て
かくてぎょふはおお つな をもって
海底(カイテイ)尓くゝ里入りくじらの
かいてい にくくりいりくじらの
胴(ドウ)尓綱 を可け神樂(カグラ)さん
どう につなをかけ かぐら さん
尓て磯辺(イソベ)尓引 あげ肉 を
にて いそべ にひきあげにくを
剖(カ)き油 をとり尾ひれの間 の
か きあぶらをとりおひれのあいだの
皮 と咽(ノド)の下 奈るお左とハ
かわと のど のしたなるおさとは
もろ\/の細工(サイク)もの尓用 由俗(ソク)
もろもろの さいく ものにもちゆ ぞく
尓鯨 一 尾とれバ七 浦 賑(ニギハ)ふと
にくじらいちびとればななうら にぎわ うと
宜(ムベ)奈る可那
むべ なるかな
(大意)
略
(補足)
赤付箋「可ぐら左゛ん」(かぐらざん)とあります。なんとも大仕掛けで頑丈そうな轆轤(ろくろ)です。
11人での力仕事で交代要員は音頭取りで大変です。沖の漁師たちとも連携しなければなりませんから、ただの力仕事ではなく危険で困難な仕事です。鯨が最後の力を振り絞ってこの神樂棧を海に引きずり込むようなこともあったのだろうなぁ。
神樂桟の枠のむこうに母娘が沖の鯨を眺めています。赤い半纏がきいてますね。
今回で「大日本物産圖會」はおしまいです。全国各地の様々な物産など読み眺めながらの楽しく興味深い旅をしてきました。図会の画像の利用にあたっては博物館・図書館など諸公共施設蔵のもを使わせていただき心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。(了)


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