2026年10月10日土曜日

大日本物産圖會その111

P111 「船橋市西図書館所蔵」「画像の無断ダウンロード禁止」

P111_1

(読み)

但 馬 國 柳⺮考䇭(ヤナギコヲリ)製 圖

たじまのくに     やなぎごおり せいず


柳⺮考䇭(ヤナギコヲリ)ハ城ノ嵜 郡 豊

     やなぎこおり はきのさきぐんとよ


岡 より多 く出須柳  乃

おかよりおおくだすやなぎの


枝 を細割(コマカク)し晒(サラ)して行 李

えだを   こまかく し  さら してこうり


を編(ア)ミ或  ハ葛篭(ツゝラ)弁 当

を  あ みあるいは   つづら べんとう


い連畄を作 るそ能精

いれるをつくるそのせい


強(ツヨク)して遠地(トヲク)啓行(モチハコビ)の用

  つよく して   とおく    もちはこび のよう


に供(くう)す至(い多つ)て便(ベン)用 を奈

に  ぐう す  いたっ て  べん ようをな


すものなり

すものなり

(大意)

略

(補足)

「但馬國」、『兵庫県北部に相当。但州(たんしゆう)』。

「行李(こうり)」ではなく「⺮考䇭(コヲリ)」となっていて、フォントがありません。「栲䇭」(こうろう)、竹や柳の枝を編んで作った入れ物(かご)を意味する言葉はありました。

「柳行李」、『こうり かう―【行李・梱】〔「行李」は使者の意〕① 竹または柳などで編み,衣類や旅行用の荷物などを入れるのに用いるかぶせ蓋(ぶた)つきの入れもの。こり』。店の看板にも同じ漢字が記されています。

 この画をひとめみて最初に目がいくのが、右の通行人の洋傘です。なので当時もきっと目をひいたはず。二番目は中央店内のガラス戸、かなり珍しかったはず。ガラスをとおして見えている部分は色調を変えています。

 のれんにあるひし形の意匠は「広重」の「ヒロ」。どうなっているかわかりますか?

 行李はわたしが子どもの頃はごく普通に使われていました。使い込めば使い込むほどツヤツヤしてきて大切にしたものです。もうほとんど目にしません。

 

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