2022年3月31日木曜日

塩賣文太物語上 その7

P4前半 国立国会図書館蔵

(読み)

おあきんどいつも

おあきんどいつも


よりこんどハ

よりこんどは


者やくく多゛り

はやくくだ り


志やつ多

しゃった


せんそく

せんそく


つ可ふて

つかうて


や春ま志やませ

やすましゃませ


心  のよいお人 志゛や

こころのよいおひとじ ゃ


をもしろい者奈しの

おもしろいはなしの


(大意)

商人さんはいつもより

今回ははやくやって

いらっしゃった。

脚を洗って

ごゆっくりして

ください。

こころ立てのよいお人じゃ。


おもしろい話の


(補足)

この頁もP4P5は見開きになってます。

「志やつ多」や「志やませ」はそのまま読むと何のことかとおもいますが、会話文の文末です。

「せんそく」、はて読み間違いではなさそう。辞書に「洗足」がありました。旅籠などに着いたときに桶の水や湯でお客さんの脚を洗うことでした。

丸印に囲まれた「文」や「小」がはっきりと記されています。

 

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