P21 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
桂 おとこ
可つら
かつらおとこ
月 を奈可゛く
つき
つきをなが く
見いり居れ
い
みいりいれ
者゛桂 おとこ
可つら
ば かつらおとこ
のまねきて
のまねきて
命 ちゞむる
いのち
いのちちじむる
よし
よし
む可し
むかし
よ里
より
いひ
いい
つ多ふ
つたう
(大意)
桂おとこ
月をながく
見入っていると
桂おとこ
が招いて
命をちじめる
ということは
昔より
言い伝えられている。
(補足)
この画を見ると、桂おとこは月面にできる濃淡の柄ではなく、どこからともなく月を背景にあつまってくる怪しい雲のようなものがなんとなくかたちをなして、次第に人のようなかたちになり、腕が月に見入っている人をおいでおいでと揺らぎ、招くようであります。この画で見る限り、桂おとこの顔はなかなか渋い。
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