P3 国立国会図書館蔵
(読み)
志本や起の者ま大 くうじと?
しおやきのはまだいぐうじと?
志遠やき一 者゛んの志本や尓て
しおやきいちば んのしおやにて
上 下おびたゝしきくらし奈り
じょうげおびたたしきくらしなり
者゛ゝめ可゛いう
ば ばめが いう
ざる
ざる
おもいれを
おもいれを
つ可うぞ
つかうぞ
「ね」
ね
王多くし可゛あや
わたくしが あや
奈してミま志よ
なしてみましょ
者゛ゝどのゝてぎハ尓も
ば ばどののてぎわにも
あの子可゛??
あのこが
いけ?まい
いけ?まい
(大意)
塩焼きの浜の大宮司は
このあたり一番の塩問屋で
豪華な暮らしをしていました。
婆めが言う
ざる
おもいれを
つかうぞ
「ねじかね婆」
わたくしがうまく話をまとめてみましょう。
婆殿の手際でも
あの子は言うことを聞きますまい。
(補足)
P2P3は見開きですので、P2の大宮司のセリフはP3のねじかね婆のセリフに答えたものでした。
右上の3行は内容はなんとなく理解できますが、やはり読めないところが・・・
「志遠やき一 者゛ん」、変体仮名「遠」(を)としましたが、自信なし。
左真ん中あたりのセリフはどんな意味なのかさっぱり・・・
天秤棒で海水を運ぶ職人さんたちの腰蓑が素敵です。現在でもおなじような格好をして働いているようです。
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