2022年3月29日火曜日

塩賣文太物語上 その5

P2下段 国立国会図書館蔵

(読み)

ねぢ可年

者゛ゝとて

此の家尓

ふ多゛いの

らう女有

し可゛此事

御心尓

?可す

べしと

いふ


志由び

春ると

御本うひ可゛

でるぞ


(大意)

また、

ねじかね婆という代々仕えている

老女がいたが

この殿様の想いを

かなえて差し上げましょう

という。


首尾よくできれば

ご褒美がでるぞ。


(補足)

「ねぢ可年」、最初の「ね」は平仮名、次のは変体仮名。使い分けに規則はなさそう。「ぢ」は「江戸日本とジャポニズムの絵本ギャラリー」ホームページがなければわかりませんでした。

「?可す」、読めそうで読めません。ウ~ン。

「志由び」、「志由」で一文字の漢字と思い込んでなんか「喜」に似ているなと。

スラスラ読めませんねぇ。

大宮司の左袖には「大」印が付いています。

手前の俵や笊に山盛りなのは塩。

 

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