2022年3月4日金曜日

桃山人夜話巻五 その27

P16前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

(読み)

第  四十 一 柳  婆

多゛以志ゞういちや奈ぎ者゛ゞ

だいしじゅういちやなぎば ば


古 き柳  の怪  越奈春こと毛路こしの書 尓も多 く

ふる や奈ぎ く王い          しよ  於本

ふるきやなぎのか いをなすこともろこしのしょにもおおく


のせ多り我  朝 尓もさ阿る例  春く奈可ら須゛昔  ひ多

    王可゛てう     多めし       む可し

のせたりわがちょうにもさあるためしすくなからず むかしひた


ちの鹿し満尓千 年 越遍多る柳  美女 と成 て人 越

  可   せん禰ん    や奈ぎびじよ 奈り ひと

ちのかしまにせんねんをへたるやなぎびじょとなりてひとを


(大意)

第四十一柳婆

古い柳が怪しいことを起こすことは唐土の書にも多く

載っている。我が国にもそのような例は少なくない。昔、日立

の鹿島に千年を経た柳があり、美女となって人を(惑わしていた)


(補足)

 ひとつ前は「鍛冶が婆」(鍛冶屋の婆)で今回も婆シリーズ第二弾。

すでに5冊目ですので、いろいろな漢字のくずし字もすでに出てきたものばかりです。

「千」がこれだけだったら、悩みます。

 

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