P24後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
尓天出合ひ酒 興 のうへ尓天争 論 尓於よび个
で阿 し由个 う さうろん
にてであいしゅきょうのうえにてそうろんにおよびけ
る可゛悪 五郎 ハ大 力 無双 の聞 え阿り个る者 奈れバ
阿くごらう 多゛以りきぶさう きこ もの
るが あくごろうはだ いりきぶそうのきこえありけるものなれば
小三 太 又 重 の両 人 偽 り天討 者多さんと目ぐ
こさん多゛ま多しげ 里やう尓んいつ王 うち ま
こさんだ またしげのりょうにんいつわりてうちはたさんとまぐ
ハせし个る越五郎 ハ知り天唯 ひと刀 尓小三 太
ごらう し 多ゞ 可多奈 こさん多゛
わせしけるをごろうはしりてただひとかたなにこさんだ
(大意)
(ここ)で出会い、酒盛りの席で言い合いとなった。
ところが悪五郎は世に二人といない大力の聞こえある者だったので
小三太と又重の両人はだまし討にしようと目配せして
いたのを五郎は気づき、ただの一太刀で小三太
(補足)
「聞え」、平仮名の「え」がひさしぶりにでました。
ちょうど変体仮名「天」(て)が3つ並んでいます。ひとつめは変体仮名「久」(く)に似ています。あとのふたつは平仮名「て」に似ています。
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