P24前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
第 四十 四舞 首
多゛以志ゞ うしまひくび
だ いしじゅうしまいくび
寛 元 の比 鎌 倉 検非違使の放 免 尓小三 太 又
くハん个゛ん ころ可満くらけびゐし 本うべん こさん多゛ま多
か んげ んのころかまくらけびいしのほうべんにこさんだ また
重 悪 五郎 登て三 人 の王る者 有 伊豆の国 真
志げ阿くごらう さん尓ん もの阿りいづ く尓ま奈
しげあくごろうとてさんにんのわるものありいずのくにまな
鶴 可゛崎 といふ所 尓祭 有 个る日三 人 の王る者 こゝ
づる さき ところ まつりあり ひさん尓ん もの
づるが さきというところにまつりありけるひさんにんのわるものここ
(大意)
第四十四舞首
寛元(1243〜47)のころ、鎌倉検非違使の下僕(しもべ)に小三太、
又重、悪五郎という三人の悪者がいた。伊豆の国、
真鶴が崎というところで祭りがあった日、三人の悪者はここ
(で出会い)
(補足)
「非」のくずし字は「飛」のくずし字の下半分とほぼ同じです。もとのかたちが異なるのに不思議です。音(おん)が同じなのが関係ありそうにもおもえますけど。「飛」のくずし字は「非」のくずし字の上に「ユ」があります。
さて桃山人夜話最後をしめる話はどんなものでしょうか。
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