2022年3月27日日曜日

塩賣文太物語上 その3

P1下段 国立国会図書館蔵

(読み)

お志本といふむすめを

おしおというむすめを


もてり此 子まつしき

もてりこのこまずしき


ものゝむ春めなれども

もののむすめなれども


心  やさしく

こころやさく


歌 の道 を

うたのみちを


ま奈び者る

まなびはる


あ起の花鳥

あきのかちょう


風月  を?

ふうげつを?


としく

としく


个り

けり


(大意)

おしおという娘が

おりました。この子は貧しい

一家の娘ではありましたが

心やさしく

歌の道を学び

春秋の花鳥風月を

たのしみました。


(補足)

つっかえつっかえなんとか読みましたが、最後の「風月を」の次は何でしょうか。

「花鳥」も最初は?でしたが、風月とくればその前にくるのは花鳥です。鳥のくずし字はわかりましたが、花のくずし字を調べてみて納得。

「歌」のくずし字も一読のときは?。「道」のくずし字は特徴的なので読めました。

文太の奥様は左利きのようです。塩田をならす鋤を左手が前に出ています。

 

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